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​理念目的

■失われた「クメール美術」国際文化交流の理念・目的

カンボジアの文化はアンコール時代の繁栄時には近隣諸国に多大な影響を与え、東南アジアの中核として担っていた。その後フランス植民地時代には「東洋のパリ」と称賛された美しい街並みが立ち並び、西洋文化も発展させながら、独自のクメール文化を保持していた。

 

1970年代に国家の人口約800万人中、約300万人という文化人の多くがポルポトによって虐殺された。その後約2000年まで内戦に突入しクメールの伝統美術は破壊された。現在では世界的ニーズがあるのにも関わらず、継承者や専門的な知識を持ったアーティスト、デザイナー、研究者がいない為にクメール美術とその美術教育の復活はさらに困難になってきている。

すでにわずかに内戦を生き残った正確なクメール美術の知識や経験を持った人間が年老いており、急がなければ歴史検証と復活が不可能になってしまう背景がある。また復活させたくても現在のカンボジアは明らかな人材不足であり、日本・世界からの専門的な人的支援は大きな国際貢献といえる。

 

1:「王立プノンペン大学・王立藝術大学、昭和女子大学(3大学協定済)」提携し、国際文化交流を行い、失われた「クメール美術」とその教育を現代に復活させることを目的とする。

 

2:欧米文化とも異なるクメール美術は、世界的に見て風土性を生かした独自価値があり、復活させたクメール美術とその作品を展示・公表し世界に広めていくことを理念・目的とする

 

3:なぜ文化破壊が行われ、大量虐殺が起こったのか?この歴史を踏まえ、国際文化交流を行い問題意識を促し「恒久的世界平和」を目指すことを理念・目的とする

 

■2025年開催の大阪万博にカンボジアクメール美術ブースを出展を目標にしています。

コンセプト

今後必要なアジアのデザインマインドとはどんなものなのか、欧米のデザインに対抗し国家・地域性・風土性を重要視した現代アジアデザイン・アートとは何かを模索・研究する。それは単なる土着的な歴史上の民芸品のようなものではない。今後アジア全体が経済発展と共に発展していくべきデザイン・アートの方向性でもある。シンポジウム、ワークショップ、学び交流することでアジアに必要な地域性を含んだデザインマインドを開発・研究する。

ADA2018
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■何故カンボジアでデザイン・アート展を開くのか?

1975年から3年半の間にカンボジアはポルポト政権によって約800万人の人口中、約200万―300万人が虐殺された暗い背景を持つ。高知能の人間を中心に教師は8割が虐殺され、現在でも明らかな指導者不足。その後もおよそ2000年まで長い内戦と戦後に突入しカンボジアはアジア最貧国と呼ばれている。小学校卒業率は約50%で大卒は1%未満である。まだまだ貧困で、大卒でさえ就労先はほとんどない。美術教育、音楽教育はほとんどない状況である。しかしながら最近ではプノンペンを中心に経済発展しはじめ、デザイン・アートに興味を持つ人は増え始めた。暗い歴史を持ったカンボジアにデザイン・アートの新たなる風を吹かせたい。そんな思いがあります。

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