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団体設立目的

王立プノンペン大学、王立藝術大学、昭和女子大学 国際文化研究所を中心にその他大学研究者・実務家、NPO等の関係各位が多数集まり、欧米文化とは異なる地域・風土性を生かしたアジア特有のデザイン・アートとその展覧会を顕在化することを目的とした「アジアデザイン・アート展覧展覧会コンソーシアム」を結成。王立プノンペン大学 絆ホールにおいて「アジアの地域・風土性を生かしたデザイン・アート展覧会2018」を開催。

アジア各地から作品を結集し内戦後のカンボジアに熱いアートの風を吹かせたのを皮切りに現在では失われたクメール美術復活プロジェクトを立ち上げ、ポルポトの文化破壊により消滅したクメール美術を急成長する現在のカンボジアの文化に調和しながら復活を目指す。

設立背景 事業目的 協力団体

(1)  設立背景 /How and why the Project was launched.

 

■1:「澁谷芸術祭」「山形ビエンナーレ」「大地の芸術祭トリエンナーレ(新潟)」「東京デザイナーズウィーク」、など全国に極めて数多くのデザイン・アート展覧会が存在する。韓国では「ソウルやプサンのデザインフェスティバル」タイでも増加し、カンボジアでは内戦後に政局は安定し始め、現代デザイン・アートに興味をもつ人が増え始めた。しながらこれらはほぼ単独で行われており、密接な情報交換・共有・つながりが出来ているとは決して言えない。また東アジアだけでなく、東南アジアでのデザイン・アートとその展覧会の現状把握は出来ているとは決して言えない。呼びかけ・学びあい・交流、共感をすることで現状把握を行う必要がある。最終的には各国・各地域の風土性を生かした新たなるデザイン・アートとその展覧会とはどのようなものかを研究するに至った。

メンバーが多い4カ国を基地として行い、将来的には東アジア・東南アジア全域を調査・分析、実態把握する。(上図)

 

■2:近年のアジア経済の目覚ましい発展と共にアジアのデザインも進化している。東南アジアでは土着的・民族的なものだけをアートと考えている傾向がまだある。また欧米の真似のデザインではなく、各国家・各地域の風土性を生かした独自性のある現代デザイン・アートとその展覧会の存在が薄いもしくは知られていない現状がある。東南アジアに関してはまだまだ知られていないものがある。学びあい交流を行うことで新たなる地域・風土性を生かしたアジアデザイン・アートとその展覧会を考えるに至った。

 

 

■3:展覧会は出展者・企画者・研究者・観覧者の大きくはこの4者で形成されている。今までの展覧会や研究、シンポジウムではこれらを一堂に集めて議論する傾向は日本でも少ない。4者とメディア、政策者を含め横断的に交流し学びあう場所を設けることは非常に重要なことである。多角的に議論する研究が十分に行われていない背景があり、横断的ではなく一方的なケースが多い。その結果、出展者と企画者の展示物・方法等の意見不一致、観覧者の作品に対する理解不足・誤解、研究者のヒアリング調査不足などの弊害がある。そのような弊害をなくし極めて実践的な研究を行い、地域・風土性を生かしたアジアデザイン・アートの発展の為にアジアデザイン・アート展覧会コンソーシアムをアジア共通基盤とし
て結成し、アジアデザイン・アートトリエンナーレ2018を実践的に開催することに至った。

●協力団体・協力者

我々のコンソーシアムは2015年ごろより自然発生的に活動を開始し始めた、私設団体です。メンバーは実に様々で大学教員、プロフェッショナル、NOP、NGO、学生、なんとなく興味のある方など多種多様で年齢も下は9歳から上は93歳までメンバーにいます。現在は上記図4カ国+ベトナムで150名程度の方々が楽しんで活動しています。メンバーは特に大きな募集を呼びかけたわけではなく、本当に好きな人が自然発生的に集まった感じです。直接会ったり、スカイプやインターネット、SNSで話したり議論したりしています。アジアの地域・風土性を生かし、各国各地域独自のデザイン・アートとその展覧会とは何かを模索しています。時折シンポジウムを開催したり、ワークショップを行ったり分野別横断研究を行ったりしています。

 

 

何故カンボジアでデザイン・アート展を開くのか?

1975年から3年半の間にカンボジアはポルポト政権によって約800万人の人口中、約200万―300万人が虐殺された暗い背景を持つ。高知能の人間を中心に教師は8割が虐殺され、現在でも明らかな指導者不足。その後もおよそ2000年まで長い内戦と戦後に突入しカンボジアはアジア最貧国と呼ばれている。小学校卒業率は約50%で大卒は1%未満である。まだまだ貧困で、大卒でさえ就労先はほとんどない。美術教育、音楽教育はほとんどない状況である。しかしながら最近ではプノンペンを中心に経済発展しはじめ、デザイン・アートに興味を持つ人は増え始めた。暗い歴史を持ったカンボジアにデザイン・アートの新たなる風を吹かせたい。そんな思いがあります。

(2)  目的 / Purpose of the Project

●1:アジアデザイン・アート展覧会コンソーシアム(仮称、以下ADA展覧会コンソーシアム)をアジア共通基盤として構築しアジアデザイン・アートトリエンナーレ2018を開催すること。

学びあいと交流から蓄積した研究を生かし、アジアデザイン・アートとその展覧会の情報発信プラットフォームとなる。ワークショップ情報や、シンポジウム・コンペティション・レクチャーや出張講義、HPにはナビゲーションシステムを搭載し、何時何処でどのような展覧会が開かれるか検索が可能。またカンボジア・プノンペンでアジアデザイン・アートトリエンナーレ2018を開催しアジア全域に風土性を生かしたデザイン・アートとその展覧会の活性化が目的である。

●2:新たなるアジアデザイン・アートの方向性発見

アジアのデザインマインド:今後必要なデザインとはどんなものなのか、欧米のデザインに対抗し国家・地域性・風土性を重要視した現代アジアデザイン・アートとは何かを模索する。それは単なる土着的な歴史上の民芸品のようなものではない。今後アジア全体が経済発展と共に発展していくべきデザイン・アートの方向性でもある。シンポジウム、ワークショップ、トリエンナーレ等を開催し、学び交流することでアジアに必要な地域性を含んだデザインマインドを知ることが出来る。

 

●3:実態把握と分野別横断研究。

アジアに数多くあるデザイン・アートとその展覧会を調査分析し、実態把握する。企画・運営、プログラム作成、CM含む拡散告知、展示方法・空間、集客の増加方法、満足度調査など会議・シンポジウムから多角的な学びあい交流を行い、実態把握と分野別横断研究結果を得る。


その結果を学会発表やHP,書籍にして一般に広め、各国の地域・風土性を生かしたアジアのデザイン・アートとその展覧会の活性化と人材育成を目的とする。

 

 

分野別横断研究 体制図

■特色・独創的な点及び予想される結果と意義

 

特色・意義1:アジア全域のデザイン・アート展覧会の調査情報を一元化することにより何時何処でどのような展覧会が開かれるか検索が可能になる。さらに観覧者からの評価制(☆評価)HPとしてリアル評価を獲得できるシステムを構築し、主催者のみの都合のよい情報ばかりではなくなる。このことによりたえず情報が吸収・発信可能になり、研究プラットフォームとして大きく役に立つ。

 

特色・意義2:元来の研究では研究者が学術のみを目的とした研究体制が多かったが、本研究ではアジア全域で研究者・地域文化活動の実践者(企画者)・出展者・観覧者・政策者・メディア等、アジア全域に呼びかけ・学びあい・交流、共感をすることから研究成果を得る手法をとる。このことは非常に特色であり、感性・感覚を重要視するデザイン分野ではシンポジウム・プレゼン・ワークショップする場を設けることは大きな結果と意義となる。ここから各国・各地域の風土性を生かした新たなるアジアのデザイン・アートを研究・開発する。

 

特色・意義3:多角的で実践的な専門メンバーによるADA展覧会コンソーシアムを構築することでアジア全域の半永久的な研究体制の構築が可能になる。そのメンバーや関係者と分野別横断研究を行い、体系化することで新たなる地域・風土性を生かしたデザイン・アート展覧会とその展示作品を研究・開発することが特色と独創的な点となる。

 

(3)  期待される成果とその普及方法 / Expecting Outcome/Achievements and Plans for its Dissemination

 

■アジアデザイン・アートトリエンナーレ2018を実践的に開催することでアジアのデザインマインドを探る。今後必要なデザインとはどんなものなのか、欧米のデザインに対抗し国家・地域性・風土性を重要視した現代アジアデザイン・アートとは何かを模索する。それは単なる土着的な歴史上の民芸品のようなものではない。今後アジア全体が経済発展と共に発展していくべきデザイン・アートの方向性でもある。シンポジウム、ワークショップ、トリエンナーレ等を開催し、学び交流することでアジアに必要な地域性を含んだデザインマインドを知ることが出来る。アジアに新たなるデザイン・アートの風が吹く。

 

■ADA展覧会コンソーシアムHP作成(英語、日本語、中国語、韓国語、フランス語、スペイン語、その他対応)アジア地区のデザイン・アート展覧会ナビゲーションシステムを搭載することで調査し現状把握した展覧会情報の何時、何処で、どのような展覧会が開かれるか簡易的に検索可能となる。また評価ポイント制を導入することで既観覧者の直接の意見・評価を確認することが可能。できる限り数多くの言語を使うことで、アジア地区のみならず、欧米からの訪問企業・観光者・各種視察にも対応可能となり、アジアデザイン・アートの世界的な波及効果を生む。研究成果である風土性を生かした新たなるアジアデザイン・アートとその展覧会とは何かを掲載する。

 

 

■パンフレット制作、アプリ、PV制作:パンフにはコンソーシアムの詳細説明を盛り込み、PVによる視覚効果を高め波及効果を生む。アプリによる簡易的なデザイン体験が可能。

■SNSを利用した拡散戦略:各国メンバー所属機関やメンバー所属大学のHPにて本プロジェクト・研究を掲載する。メンバーや関連学生がツイッター、ラインなどで拡散波及する。

■日本デザイン学会発表、日本建築学会発表:日韓、タイ・カンボジアを調査分析、体系化した研究成果を学会発表することで専門分野の方にも理解されさらなる波及効果を生む。またメンバー所属の大学講義において研究内容を授業化し教育効果とする。日本以外の各国の学会発表を目指す。    

 

 (例 下図は一例アジア展示検索→日本展示検索→大地の芸術祭)

ADA展覧会コンソーシアムHPイメージ(★評価付き)

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